屋久島ダイビング日記

yakuumi.exblog.jp
ブログトップ
2017年 09月 14日

交雑!ヘラルドコガネヤッコとアブラヤッコの産卵 

2017年9月13日 
【ポイント】 タンク下 / タンク下 【 天気 】  晴れ  【 風波 】 1.5m
【 水温 】 29.4℃ 【透明度 】  30m  【 潮 】 小潮②


b0186442_12253593.jpg
先日サンゴの産卵をゲストと狙っていたら、
なんとアブラヤッコのオスとヘラルドコガネヤッコのメスが産卵した!
叫んだ。
水中で悲鳴に近い奇声を発した(笑)


それから観察すること4日間。
毎日同じペアで産卵を続けた。

以前に見たことあるのはナメラヤッコとコガネヤッコの雑種(雌)とナメラヤッコ(雄)による産卵。
雑種の子はこれ↓(ナメ子)
http://yakuumi.exblog.jp/12448129/
翌年に産卵が見られた!

この場合はナメ子さんは雑種であって、他に仲間がいないから
近縁なナメラヤッコと産卵をするしかない。
ちなみに雑種のナメ子さんとナメラヤッコから生まれた子は
両親の特徴を半分ずつ受け継いで、ちょこっとだけコガネヤッコっぽさ
が残るナメラヤッコになるのかな。
その後、自然と戻し交雑が進んで最終的には普通のナメラヤッコになるのだろう。
でも密かにコガネヤッコの遺伝子が混じっているみたいな。

b0186442_04085633.jpg
今回の産卵は種は違えど、ナメ子が生まれるまでのストーリーだ。
一体何を間違ったら似ても似つかないこの2種が産卵することになるのか。

4日間の観察は?の連続だった。
簡単だと思っていた小型ヤッコ(ケントロピーゲ)たちの産卵が思ったように見れない。
しかし分かったこともたくさんある。

アブラヤッコのオスは他にも2匹のアブラヤッコのメスを囲っていた。
そしてそこにヘラルドコガネヤッコのメスが1匹迷い込んだ、
と思っていたらヘラルドのメスも2匹いた!
アブラヤッコのオス(ナカタレ君)は2種類のメスを囲って、
次々に産卵をする国際派なナイスガイ?だったのだ!

昨日は3回の産卵が見れて
ヘラルドコガネヤッコ→アブラヤッコ→ヘラルドコガネヤッコ
の順番に産卵。

b0186442_04235593.jpg
ヘラルドコガネヤッコを追いかけていると、変なのが混じってくる。
遠目にはヘラルドコガネヤッコが他にもいた!となるんだけど、
右の個体はモンツキハギの幼魚。
一緒に泳いでいる時間は長い。
ハギがすばしっこい泳ぎのヤッコに擬態することで
メリットがあると言われている。
それに複数匹でまとまっていると襲われにくいというのもあるだろう。

b0186442_04235585.jpg
気が付いたら黄色いのが3匹に!
タキベラの幼魚も混じった(笑)
黄色いもの同士仲が良い。
そう言えばうちの猫(ニャタロウ)も同じ柄の子には優しい。


話がそれたけど、
今回の交雑が起こった理由を考えてみた。
ヘラルドコガネヤッコは元々オスを含む3匹の群れだったのではないだろうか。
オスが何らかの原因でいなくなってしまい、
困ったメスたちが近くにいたアブラヤッコのハレムに混ぜてもらったのではないか。
ちなみにナメラヤッコも近くにいたけど、仲は悪そうだった。

なんとなくストーリーを想像してみたけど、
ここからがワクワクするところ!

1か月後、
ヘラルドコガネヤッコのメスの大きな方はオスへと性転換して、
小さかった方のメスと産卵をするようになる。

と思うんだけど、どうかなぁ。
多分今見れている産卵は性転換までの期間限定の産卵なんじゃないだろうか。

それともアブラヤッコのこんがりボディに惹かれたヘラルド嬢たちの物語なのか、
金髪のおねーちゃんにメロメロになってしまったアブラっぽい男の物語なのか。。。

妄想は膨らむ一方だ。

b0186442_04085659.jpg
これが普通のアブラヤッコ同士の産卵。

これからどううなるのか、楽しみだなぁ。

『屋久島ダイビングライフ』 【HP】
『高久至写真事務所』 【HP】


[PR]

by yakuumi | 2017-09-14 10:37 | 一湊タンク下


<< 中秋の名月と屋久島の海      白化するサンゴと産卵するサンゴ... >>