『屋久島ダイビングライフ』 【HP】
【ポイント】 一湊タンク下 【 天気 】 晴れ 【 風 】 北西の風
【 水温 】 20℃ 【透明度 】 15m 【 潮 】 大潮④

サンゴヤドカリガニ
世の中には面白い生物がいっぱいです。身近にこんなユニークなカニがいたなんて。ユニークというのか滑稽というのか、、、。
「エビカニの繁殖戦略」 武田正倫 著 (平凡社)
随分と以前にかったのに学術的な雰囲気が強くてなかなか読めずにいたんだけど読んでみるとこれが面白い。カイアシ類やフジツボ、ヤドカリ、タカアシガニなどなど甲殻類全般を広く扱っていて、その中でも面白い生態や特異な形体をもつ甲殻類などについて分かりやすく説明してくれている。
その中で、これはと思ったのがサンゴヤドリガニだ。このカニはハナヤサイサンゴやショウガサンゴなどにある瘤の中に住んでいる。住んでいるのは常にメスで、しかもそのメスはサンゴの瘤からは出られない。幼生の時にサンゴに降り立つと、どういう訳かサンゴは異増殖を繰り返して瘤を作るらしい。やがて瘤はカニにとっての家の様になる。その家には小さな窓が一つあるだけで顔を覗かせることくらいしかできないようだ。上の写真はそんな状態だと思う。そこへ甲長1mmというメスにくらべ遥かに小さなオスがどこからともなく瘤の中にはいる。そして産卵。。。やがて幼生は旅立ち、メスはまた囚われの身になるべくサンゴへ降り立つ。その繰り返し。本にはそんなようなことが書かれていた。
そこで、ふと思ったのがそう言えば屋久島のサンゴにも無数に穴が開いていたような、、、。で、早速覗いてみると、、、いたいた!しかも、めっちゃいるし!!!
ただ潜っているだけじゃ分からないような発見もあるものですね。(ただの勉強不足か、、、。)この本のお陰で随分とエキサイティングな心躍るような時間を過ごせた。
それと「囚われの」とか書いておきながら思ったのが写真のこのカニ外に出れそうな気がするんですけど、、、??
メスは多分甲長2mmくらい??とにかくちいさい!でもリクエストお待ちしています。いつでも見せれますよ(笑)
そうだ、海は昨日より穏やかではあるけどウネリがきつかった。明日には治まるかな?
『屋久島ダイビングライフ』 【HP】