『屋久島ダイビングライフ』 【HP】
【ポイント】 タンク下 【 天気 】 曇り 【 風 】 北東の風
【 水温 】 22,5℃ 【透明度 】 25m 【 潮 】 長潮
ワモンダコを追いかけるオオモンハタとオジサン。
月に一度くらいは見かける定番の光景。
屋久島でダイビング中に見かけるタコと言えば95%以上の確率でワモンダコだ。
その他のタコは稀ではあるけどヒョウモンダコやスナダコ(たぶん)、シマダコ、マメダコ、サメハダテナガダコ、アミダコ幼魚などだろうか。アオイガイも出たことはあるらしいけど見たことはない。
海の生物は基本的に擬態上手な生物が多いけどこのワモンダコも例に漏れず上手い。
それもこの大きさの生き物としては最高レベルに上手い!
貝殻や石で作られたタコの巣を潜りこんでいるダイバーや狩猟人が見ればそこから探し当てることはできるけどそうでない場合はかなり難しいのだ。
何の変哲もない岩にじっとされていればベテランの目利きダイバーでも見落とすだろう。
しかしタコが巣穴の痕跡のない場所でじっと息を殺していても分かる人には分かってしまう。
それはオオモンハタやオジサン、シロタスキベラ成魚(主にこの3種)がワモンダコにピッタリと寄り添っているからだ。
もちろん完璧な擬態をしているタコが好んで魚と一緒にいるわけではないだろう。
魚がタコに対してモビングに近いような行動を行なっているように見える。
積極的にワモンダコが魚に追い払われるという分けではないけれど常に厳しく威圧的な目で監視されているといった感じだ。
タコが動かない時はジッと脇で見つめているか周りをウロウロとしているだけだけど、タコが不審な動きを
するとすかさず追い立てるように威圧する。
その追い立て加減がモビングのように厳しくないので戯れているのかも?と思ったこともあるけど
今日じっくり観察した感じではやはり威圧されている感じだった。
擬態しているワモンダコを見つけるポイントは、やや不自然な感じでいるオオモンハタやオジサンを見かけたらピーンと閃くことだ。
この技を使えば10m先の微動だにしなワモンダコを探し当てれることもある。
フルサイズとはいえ105mmだとやはりいま一つ。今度はワイドで全体の雰囲気がもう少し伝わるように撮りたいものだ。
今日も海は穏やかで潜りやすかった。
『屋久島ダイビングライフ』 【HP】