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屋久島ダイビング日記

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2012年 04月 16日

屋久島にクジメ!~温帯種のルーツを考える~

『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

【ポイント】  クレーン下 / タンク下  【 天気 】 晴れ  【 風向 】 北東
【 水温 】  20℃  【透明度 】  10~15m  【 潮 】 若潮

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クジメ
今日は信じられないような出会いがあった。
それが写真のクジメ。
クジメはアイナメやホッケの仲間で温帯域や北海道などの寒いところに多い魚の仲間だ。その中でもクジメは温かいところが好きなようで南は熊本や宮崎辺りまで見られている。実際今年の2月天草で中野さんに紹介してもらった。それでも屋久島で見られるなんてちょっと信じられない。。。鹿児島で見られているかは知らないけど見られていたとしても鹿児島と屋久島の隔たり具合は半端じゃない!
距離的には130キロくらいしか離れていないけど生物層は全く違う。なんといっても鹿児島、特に錦江湾で有名なアカオビハナダイは幼魚すら見られたことはない。
南の魚が北へ流されて死滅回遊魚(季節来遊魚)となりダイバーを賑わせる事は有名だけどその逆はあまり聞かない。一つには温帯種が南へ流されてきたとしても地味なので話題にならないからだろう。
しかし一番の理由は海流が南から北へ流れているので流れに逆らうことができないからだろう。

それなのに屋久島では温帯種の流れ者が多い。
去年はキタマクラが異常にに多くある時は幼魚が畳一畳ほどのスペースに100個体近く見られた。
今年で言えばアオウミウシやタカノハダイの幼魚なんかを良く見かける。

じゃあこいつらはいったいどこから来るのだろう?とずっと考えていたんだけどそのヒントは流れ藻にあった。
今年は流れ藻がやけに多いんだけど、それらを掻き分けて覗いてみるとペットボトルやビンプラスチック製のゴミが混じっている。そのほとんどが中国語とハングル語で書かれているものだ。
ということは冬場の強い北西風に乗って韓国や中国から流れ藻と共に温帯種が南方へ流されてくるのではないだろうか。南(南東)へと流されてきた流れ藻たちは沖縄や奄美方面へも向かうものの途中で黒潮と言う大きな潮流にぶつかり南下を止め今度は北上を始める。そして黒潮は屋久島にぶつかり遥々大陸からの魚が運ばれてくる。そんな感じだろうか!?鹿児島や熊本などの魚も強い北風で流されて来ても良さそうなものだけど黒潮や対馬海流の流れに逆らうのは大変なのだろう。海藻に詳しい人の話では流れてきてもおかしくはないとのことだったけど。。。

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クジメ
恐ろしく屋久島の海にマッチしていない!!
体長は15cmくらいはある立派な個体だった。
クジメを見つけただけでここまで興奮できる海が日本に他にあるだろうか。きっとないだろうな~。
しかし残念なことはクジメがどれほど珍しくてもわざわざ屋久島までクジメを見に来る人はいないと言うことだ、、、(笑)


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流れ付くゴミたち


『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

by yakuumi | 2012-04-16 14:32 | 一湊タンク下


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