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屋久島ダイビング日記

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2012年 11月 12日

狂乱~フタイロハナゴイ産卵~

『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

【ポイント】  タンク下 / タンク下 / ゼロ戦  【 天気 】  曇り  【 風波 】 西~北西3m
【 水温 】  24℃  【透明度 】  15~25m  【 潮 】 中潮

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フタイロハナゴイ
今日は前線が通過する予報だったのでできるだけ早めに2本潜った。
前線通過が予想よりも遅かったので午前中はギリギリセーフ。
沖合いではヤクシマキツネウオが群れていたりコブシメがブダイを捕食したりしていた!
透明度は良好で25mくらいあったような気がするが天気が悪いので水中は暗い!

ドライスーツをなかなか導入しない恵子さんを見送った後はフタイロハナゴイ観察へ向かった、。
昨日のケラマハナダイとフタイロハナゴイがあまりにも激しかったのでもっとじっくりと観察したくなったのだった。
しかし、エントリーする頃にはかなりの時化。。。エキジットする頃には更に時化るだろうと予測できたjけど、、、もちろんGO!!


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以前は背ビレを全開で泳ぎ回るシーンを狙って潜ったものだけど今日はその先を狙って見た。
ケラマハナダイの産卵を見たばかリなのでフタイロも見たくてしょうがない!!


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フタイロハナゴイとケラマハナダイの喧嘩
同じ場所で求愛や産卵を繰り返す2種同士では喧嘩をすることもある。
それも当然だろうと思ったのは、フタイロハナゴイのメスが産卵直前にはケラマハナダイのメスのような体色になっていたからだ。
これならば交雑があっても不思議ではないような状況だった。

狂乱~フタイロハナゴイ産卵~_b0186442_2332526.jpg
ピンボケも多いけどとにかく撮った!
ビックリしたのはフタイロハナゴイの産卵スピード。
ついこの前まではケラマハナダイの産卵のあまりの素早さに戸惑いながらの撮影だったけど、
フタイロハナゴイの産卵のスピードはケラマハナダイの比ではなかった!!!
感覚としては3倍速!!
ケラマハナダイは産卵の瞬間にはカサゴの産卵のようにオスとメスが巻きつき産卵した!という瞬間を認識することができるがフタイロハナゴイの場合は認識ができないくらい素早い!!!
まさに瞬殺と言っていいだろう。
僅かにメスが上昇したと思った時にはオスが突撃してきていて、すれ違ったと思ったら産卵をしている。
一瞬たりとも静止している時間はない。実際PCで画像を確認するまで産卵していたと確信することができなかったほどだ。


狂乱~フタイロハナゴイ産卵~_b0186442_23325134.jpg
そしてそして、、、今日一番驚いたのは狂乱の時間に立ち会った事だろう。
産卵の時間に合わせてなんとなく観察をしていたけど、到着から10数分後に突然始まった。
何の前触れもなく、ある瞬間にすべてのハナダイが突然100%の力で求愛と産卵をし始めた!
すべてが!!!!!
視界に入るすべてのハナダイが恐ろしい速さで求愛をし、各所で産卵が行われた。
その間、ほんの数十秒。
初めの10秒か20秒は、あまりの唐突な出来事に驚き放心状態となってしまい、ぼ~っと眺めるしかなかった。。。そして、なにかのタイミングですべが終わった。
それは、今まで経験したどんな魚の繁殖行動よりも激しく、勢いのあるものだった。
堰を切ったかのように突然始まった産卵劇だったけどきっかけが何かは全然分からない。
いつも思っているけれど、今日は今まで以上に海の奥深さを感じた一日だった。


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かつてないスピードで行われる産卵に全く付いていく事ができず、やけくそで適当にシャッターを切っていた。
ピンボケやフレームアウトを量産しながらも1枚だけ卵まで写っているものが撮れていた。やっぱりあれが産卵だったのか。。。そうは思っていたけどあまりの速さとそっけなさで擬似的な行動に見えなくもなかったからホッとした(笑)

狂乱は数十秒くらいでそれが何度かあり気が付くと終わっていた。本当に激しかった!!!
こんな瞬間に出会えたことに感謝して、、、おやすみなさい!



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『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

by yakuumi | 2012-11-12 00:35 | ゼロ戦・漁礁


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