人気ブログランキング |

屋久島ダイビング日記

yakuumi.exblog.jp
ブログトップ
2013年 10月 01日

1年で変遷するタコベラの産卵

『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

【ポイント】   お宮前 / タンク下 / タンク下  【 天気 】  晴れ   【 風波 】 
【 水温 】   27℃  【透明度 】  20~30m  【 潮 】 中潮

b0186442_21334119.jpg
タコベラ(オス)
ベラと言えばタコベラ!
なぜか無性に好きだなぁ。

さて今日はタコベラday。日没前に追う事1時間、10数回の産卵を確認!
始めのうちは数えていたんだけど、産卵のテンポの良さに加え、撮影に夢中になり分からなくなった。。。
多分15回くらい。

b0186442_21375231.jpg
タコベラ(メス)
オスが近づいてくるとシワヤハズの影から外に出てくる。

タコベラの産卵は毎年見ているけれど時期によって産卵の様子がなにやら違うことに気が付いた。
産卵は5月頃から見られ始め11月頃まで見られるけれど、その期間の前半と後半では産卵の性質が違うというもの。
情景としては前半期にはミルが繁茂していて、後半期にはミルが枯れシワヤハズが優先し始める。
(以下、大雑把に、前半期の事を6月、後半期のことを10月と呼んでいます。)

過去に考察しているので参考にどうぞ↓
これを前提に以下書いていきます。

タコベラ産卵!~まともな恋~
サブタイトルの ~まともな恋~
についての説明がないけど、これはブログな書いてある10月に見られたタコベラの産卵の雌雄差が
あまりにも大きく、犯罪的にすら見えたので6月の産卵をまともとしたんですね。(今更だけど。。。)


b0186442_2147261.jpg
オスに誘われて外に出てきたメス。メスは上下に小さく揺れている。
1,2回オス誘いがあり、メスの気分が盛り上がっていればそのまま産卵。
そうでないと、オスは諦めて他のメスの元へ走る。


b0186442_21583390.jpg
オスの誘いに乗って産卵上昇


b0186442_21593192.jpg
産卵!
メスの尾びれの辺りに移っているツブツブが卵


b0186442_2203359.jpg
別のメスとの産卵
メスが小さい!
今回見られた産卵のほとんどは、6月には見られない小さいメスによるものだった。


前回も書いたけど一応、簡単に書き直すと、
6月に見られる産卵は、前年度に生まれて大きくなったオスと、同じく前年度に生まれたメスによる産卵。
今回(10月)見られた産卵は、6月の頃にはメスだったものが成長し性転換しオスになったものと、
6月頃に生まれ少し成長したメスによる産卵。

どこかで前年度のオスが死んで、メスだったものたちがオスに変わる転換期があると思う。
それを今更ながら考えてみると、8~9月という事になる。
8月頃はガイド業が忙しく夕方の産卵をチェックには行けていなかったけど、大きなオス同志の縄張り争いが
頻繁に見られていた。
そして激しい繁殖期を経て死んでいくのだろう。。。
もしかしたら多少は生き残って今も産卵しているのかもしれない。


b0186442_2223289.jpg
今日見られた若いオス同志のケンカ
横では立派なオスが産卵していたので、まだ勢力が少し足りないのかもしれない。
それでも縄張りを確保するために懸命に争っていた。やはり6月にはメスだった子達だろう。


b0186442_22292297.jpg
エソに捕食されるタコベラのオス
近くで砂煙が上がったと思ったら、なんとタコベラが食べられていた!
繁殖行動というのは、やはり目立つのでリスクが高いのだろう。
野生に生きるものたちは呑気に見えても常に生死をかけて生きているんだな、と感じた一瞬でもあった。


書きながらもまだタコベラへの疑問や新たな撮影への意気込みが沸いてきたので、これからもずっとタコベラを追いかけていくことだろう(笑)

※今日のタコベラの写真は昨日今日で撮ったものをまとめたものです。


『屋久島ダイビングライフ』 【HP】  

by yakuumi | 2013-10-01 20:34 | 一湊タンク下


<< 青い~!      ルリヤッコの産卵 >>