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屋久島ダイビング日記

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2014年 10月 27日

スミレナガハナダイの生態行動

『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

【ポイント】   お宮前 / お宮前  【 天気 】  晴れ  【 風波 】 
【 水温 】   25℃  【透明度 】  10~20m  【 潮 】 

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この2日間はスミレ合宿!
スミレナガハナダイはポイント的に気軽に継続観察ができないので
生態を語ろうにも、細かい断片の繋ぎ合わせになってしまう。
もちろん、どれほどじっくり観察したとしても断片には変わりないんだけど、
それでもいつもよりも気合を入れて望んだ。
なんせこのポイント、海に潜るまでが大変。サイパンのグロットよりシンドイらしい(笑)
14L 担いで2日間で3往復!窒素もアホみたいに溜めちゃったし、しんど~!、

で肝心の結果は、断片は断片のままスミレの謎は深まるばかり!!ええ~。。。

スミレナガハナダイの生態行動_b0186442_2054476.jpg


早朝ブダイの産卵を横目にスミレのハレムまで行くと激しく産卵してる~!!!
オスはテンポ良く3秒に1度メスを産卵させていた。30秒で10回の産卵!?
オスは見える範囲で5個体。メスは30個体。
オスたちはそれぞれにメスを誘って産卵したり休んだり。
しかし普通に考えておかしい。
3秒に1回の産卵じゃあ1分もあれば30匹のメスは皆産卵し終えているはず。
だけど断続的にその産卵(のような行動)は続いていた。

これは模擬産卵だ。と去年はログで書いているけど、やっぱり違うんじゃないかってことで
今回の観察になった。
早朝ではメスのお腹を良く観察したけど、皆お腹はペッタンこ。
1個体を除いて!(こう云うの困る~。。。)
白濁も見えないし、やっぱり産卵の予行演習とか、メスの性転換を抑制するための行動なのだろうか。
しかしこの激しさはなんなんだろう。
フタイロハナダイとかで自分が狂乱と呼んでいる産卵ピーク時に見せる激しい産卵ラッシュと同じなんだよなぁ。
予行練習でこんなに気合を入れる必要があるんだろうか。。。

ひとまず、あまたの疑問は置いといて午後の微妙な時間に産卵を狙いに再び潜った。
そこでは朝とは全然違う軽い求愛があるのみ。う~ん。
で、翌朝。昨日よりも少し早く潜ってみたところ、やはり激しい模擬産卵!
白濁は確認できず。近寄るとパッとやめてしまい上手く観察できなかった。
とにかく激しかった。
そして楽しかった!

ってなわけでスミレナガハナダイに弄ばれた2日間だった。

ちなみにスミレの産卵についてはこんなおもしろい記事を見つけた。↓
水槽とフィールドでは違うだろうけど、スミレの面白さを感じるには十分の記事!
http://www.muse-tokai.jp/publish/umihaku/2002/v32n6p2.html



スミレナガハナダイの生態行動_b0186442_2055829.jpg
動きが相当早いのでなかなか思うように撮れない!
色々と納得できな~い!のでまた行こ~っと。


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チゴハナダイ
なんとこんな所にいたのか~!!!
浅場でよく見るチビハナダイの美しいバージョンといったところだろうか。

ではではまた~。


『屋久島ダイビングライフ』 【HP】

by yakuumi | 2014-10-27 20:52 | お宮前


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