『屋久島ダイビングライフ』 【HP】
【ポイント】 タンク下 【 天気 】 曇り 【 風波 】 北東
【 水温 】 25-26℃ 【透明度 】 20-30m 【 潮 】

産卵直前のペア
気が付くと、ログは滞り、山々は赤く色づき始めた。
晩秋の気配を色濃く感じる今日この頃。
水中ではタコベラが熱く燃え上がっている!!
昨日まで2日間、アザハタ中毒の患者の森川さんに無理やり(?)
見てもらっていたけど、熱が醒めず、今日も観察へ!
そして1時間の観察で、なんと37回も産卵した!
始めが少し抜けたので、恐らく40回以上だろう。
産卵の大半が、幼魚と呼べるサイズの小さなメスと行われた。
産卵直前まで、メスはシワヤハズに隠れているので姿すら見えない。
オスが全身を使ってアピールをしだすと、海藻の隙間から顔をのぞかせる。
海藻からメスが数センチ上昇すると産卵の準備が整った合図。
オスがス~ッと寄り添って、パッと産卵。
見慣れないと産卵かどうか分からないくらい、ささやかに。
一時間でタコベラの街を一体何周したことか。
狭い範囲だけど良く泳いだなぁ。
華々しさはないけど、海に潜る幸せを強く感じるのはこんな時だろうか。

鰭を広げてメスを誘うタコベラのオス

海藻の隙間から顔を覗かせるタコベラのメス

産卵直前のペア②

産卵直前のペア③

産卵の瞬間
36回目で一番大きなメスと産卵した。
今の時期はこれでも大きい。

産卵を終えたタコベラのオス
全てのメスと産卵を終えると海底の何かを少しだけパクパクした。
、、、なんだか眠くなってきた。

産卵を終えて20分。
シワヤハズの布団に包まり眠る準備。
体色を変えて準備万端!
そして奥のほうへ入り、見えなくなった。
おやすみ~!
今の時期のタコベラの産卵は大体こんな感じ。
でもタコベラの面白さは一年を通してみないと分からない!
過去にもブログでネチネチと書いてるので探してください。
探すのが面倒な人は、写真集「豊饒の海」の『タコベラの一年』で詳しく書いてます!
読んでない人は是非~!
と、微妙に宣伝(笑)
ではでは~