2019年11月6日
晴れ 北東風・波1.5m
水温24.5℃ 透明度20-30m
この10年で一番暇な夏が終わって、
この10年で一番忙しい秋が終わろとしています。
おかげでブログも全然更新できず。
でも、多くの方にコンディションの良い屋久島の
海をご案内できたかな!?
昨日まで2日間種子島にてサンゴ調査を行ってきました。
毎年恒例のモニタリング1000という国家事業の一環。
気がつくと今年で10年。
サンゴはどう移り変わっただろうか。
結果から言えば、大した変化はなし。
サンゴが健全だった場所は健全なままで、
壊れてしまった場所は壊れたまま。
壊れたサンゴ群落が10年経っても回復しないのは
フェーズシフト(生態系の相転移)が起こり、
元に戻れない環境が保たれているからだろう。
13-14年前に立派なエダサンゴの群落があった
住吉と馬毛島は壊滅状態になってからは
海藻が地味に変遷を繰り返している状態だ。
この様子だと当面サンゴの回復は見込めない。
住吉のサンゴとカゴカキダイサンゴも多少はある。
そして種子島は屋久島よりも水温が1度以上低く、
動植物も温帯色が強い。
カゴカキダイが普通にいる!

サンゴ群落の跡
紅藻、緑藻、藍藻などのいずれかが
年によって繁茂する。
こちしはシワヤハズ(褐藻)が目立った。

ショウガサンゴの白化
今年一番気になった。
白化するほどの高水温にならなかったはずなのに
住吉のショウガサンゴだけが白化していた。
よく見ると、サンゴの根元から白化が進んでいる所からも
水温が原因ではな位だろう。
病気でもなく、海藻の勢力に押された様にも思える。。。
浦田のイタアナサンゴモドキとハナヤサイサンゴここ浦田のサンゴは相変わらずに健全。

スリバチサンゴの仲間?

ブダイ類の食痕
サンゴそのものではなく、
サンゴに共生している藻類が餌となる。
馬毛島のサンゴガレ場

10年前の馬毛島の光景。
全くと言っていいほど変化なし!
昨日撮った写真みたい。

遠野崎
調査終了後は馬毛島きってのドリフトポイント!
「1ノットくらいな〜」と船長に言われて飛び込んだら
2ノットはありそうな大激流!!
ドライ組は根の裏に回り込むのに必死だったらしい(笑)
メジナの恐ろしいほどの群れとニザダイの群れ。
最高に楽しかったけど、
穏やかな時にもう一度潜りたい。

流れが強すぎて根の裏から全く出れず!

門倉岬近くより見る種子島ロケットセンター。
海も陸もこの10年で一番平和だった(笑)
さて今年もあと少し、
屋久島で張り切って潜りますか。