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屋久島ダイビング日記

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2019年 11月 30日

ウミガメの生態と放流について思うこと 〜2020年の営業のお知らせ〜 

2019年11月30日
小雨 北東風・波1.5m
水温23℃? 透明度20-25m

今年も残すところあと1ヶ月です。
気になる?来年の営業は以下となります。

2020年度の営業期間
4月18日(土)-11月15日(日)

今年はなんだかんだで予定より早く始め、
終わりもノビノビになってしまったので
少し伸ばしました(笑)

-オススメ-
4月末−5月末 
コブシメの産卵、春のタイドプール(美しい)、海藻

6月-7月
多くの生き物の繁殖期のピーク
サンゴの産卵、アカウミガメ、ジョーフィッシュ、テグリ類など

7.8.9月
文句なしの黒潮どかーん!
とにかく気持ちいい!
何してもOK。

10.11月
黒潮が不安定になりだすも、
台風も少なく海は安定して良い。

※受け入れ人数が少ないため団体さまはお早めの予約をお願いします!
※来年も口永良部、硫黄島を中心に遠征も行います!
4名いて海が凪ていれば負担が少なく行けます!


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タイマイ
屋久島にいついて4年目になるタイマイ!
年々見かける頻度と距離感が縮まってきて最近では
ついに慣れたネコレベルの距離感になった。

このタイマイはもともとは名古屋港水族館で生まれ
八重山諸島の黒島で放流されたものだ。
詳細は以下に載ってます。


何も目的がなかったのでのんびりとカメを追い続けること40分。
一度も息継ぎをせずずっとタンク下を徘徊していた。
そして大好物のナガレハナサンゴをゴリゴリ食べ歩く。
2箇所目のナガレハナサンゴを食べ終えて向かう先は、、、
なんか嫌な予感。
いつもエビがワサワサ乗るお気に入りの小さなナガレハナサンゴへ!
そしてゴリゴリ。。。
ひ〜、、、。

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10年前はこぶしくらいの大きさだった群体が随分と成長した。
けど。
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ひえ〜。。。

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その後も留まる事を知らないタイマイ君。
壁をかじり始めた!

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黄色いカイメンにかぶりついた!
そしてよっぽど美味しいのかずっと貪っていた。

屋久島ではこうしてじっくりとタイマイを観察することが
できなかったので嬉しい。
でもなんだか釈然としない思いもあった。
それはこういうことだと思う。

基本的に屋久島ではタイマイはすごく珍しいし
いても全く寄れない。
もともと熱帯地方に多いカメだから屋久島はまだ快適な
生息環境ではないのだろう。
でもなぜかこの子は屋久島を気に入ってしまった。
ここが野生動物と、飼育された生き物の大きな差だと思う。
自分がどこにいるべきなのかわからないのだろう。
どんなに野生に近い環境で育てたとしても、飼育された生き物は
野生動物とは根本的に異なる生き物だ。
何か感じた違和感はそこだろう。

”大規模な脱走は、それらと天然魚が、限られた空間と食料を取りあうことを意味する。
スコットランドの川で釣りあげられた脱走魚の胃の中に、サーモンの卵や稚魚が見つかることがある。つまり脱走サーモンは天然サーモンを捕食しているのだ。両者の交配も、望ましくない。1991年、英国サーモン諮問委員会は、両者の交配は環境への適応能力の低い子孫をもたらす恐れがあると述べた。天然魚は遺伝的に環境に適応しているが、養殖サーモンの遺伝子が混ざると、その強健さが損なわれる可能性がある。1999年、スコットランド環境保護省は、このような「遺伝子の汚染」を「現実に起きている危険」として認識すべきだと明言した。(『ファーマゲドン』より抜粋)”


「魚の養殖」が増えるほど、天然魚が減る矛盾

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO82827310V00C15A2000000/

一部の海外では養殖魚が逃げたら、養殖業者は厳しい処罰を受けることになっている。
これは養殖された魚は、野生の魚とは異なるものであるという認識があるからだ。
そういった魚が、野生の種と交配することもかなり問題視されている。
そういえばサケを放流すればするほどサケは減るという記事も
どこかで読んだことがある。それが本当かどうかは今の僕にはわからない。
でも人間は自然を操ることはできない。それだけは確信がある。
何かの生き物や自然環境を守りたい場合、人間にできる1番の最善策は
見守ることだと思う。
ついつい、手を出してしまいたくなるのが人情。
でもそれは長い目で見たときに決して野生動物のためにはならない
という事を知っておかなくてはならない。



ではでは。。。




by yakuumi | 2019-11-30 22:37 | 一湊タンク下


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