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屋久島ダイビング日記

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2020年 07月 06日

2連続!ホシカゲアゴアマダイの孵化!

7月5日 / 雨
タンク下×たくさん 横瀬 大瀬 西部など (3-5日のデータ)
南西の風 水温26℃ 透明度20-30m
2連続!ホシカゲアゴアマダイの孵化!_b0186442_10325736.jpg
日本在住の中国人フォトグラファーの張(K Zhang)さん
いらしていました。
火星までとんで行けそうな不思議なカメラシステムでみんな興味津々。
そしてジョーをスヌートで見事に射抜いていただきました。
っていっても1回目は油断して軸合わせの最中にハッチしてしまったので
5分後に運よく見れた2度目のハッチ
(卵をほとんど見せてくれない子だったので確信もてず)
で決めてもらいました。
またスヌートで真上から射抜くとジョーが普段通りハッチして
くれない可能性が高いので前日に角度を調整してもらいました。
初めて見る方にはとてもお勧めはできない撮り方ですが
こうして写真で見ると主題が際立って良いですね。

2連続!ホシカゲアゴアマダイの孵化!_b0186442_10330498.jpg
こっちはスーパーハイアマチュアの(なんじゃそりゃ)yukakoさん
に撮ってもらいました。
奇を衒わずにストレートに生態を写し取った見事な写真です!
どっちの写真が好きかひとそれぞれでしょうねー。

それにしても張さんの滞在中に見れそうなのはこの子だけだったので見れて良かった。
ジョーの生態は産卵から求愛、ハッチまで十分にデータはある。特に産卵時間は
悩んだこともあるけど、今は確信している。
一応20分以上のゆとりをもって海辺に到着したんだけど、
信じられないことに他店がすでに潜っていた。
ひー、、、、、、前回の悪夢が蘇る。。。
しかも今回はゲストあり。。。
日の出の明かりを目安にハッチアウトをするジョーは
個体差はあれどライトの明かりで予定よりも早くハッチアウトをしてしまう。
だから、、、そりゃーもう大慌て!
結局なんとか間に合って、撮影してもらうことが出来たのでとにかく良かった~。
自分の場合はゲストがいても一人でもジョーが自然の状態でハッチできるように
極小光しかあてません。
(これから始まるなーという1-3分前にはオートフォーカスが
撮れるような明るさにすぐ調整しますよ!)

今回は人と生きものでしたが、こういった生き物たちの一挙手一投足を
そのストーリーと共にゲストの皆さんには感じて頂きたいなーと常々思っています。


2連続!ホシカゲアゴアマダイの孵化!_b0186442_10330125.jpg
こちらはジョーの前夜に張さんに撮ってもらったもの。
これまたさすがのライティングですね!


2連続!ホシカゲアゴアマダイの孵化!_b0186442_12080783.jpg
日中はハナビラクマノミの産卵を初めから観察できた!
屋久島では再生産を滅多にしないハナビラクマノミだけどこの3年くらい
見られている。
屋久島に的には貴重な産卵シーン。
でも一番面白いのはやっぱりこの共生関係かな。
ハナビラクマノミだけではなくセンジュイソギンチャクも屋久島では
かなり珍しい。その珍しいもの同士がこの広い海の中で
ごく自然に寄り添い合っているということに、驚きを隠せない。
こんな不思議を感じてもらいたくてガイドしてるんだろうな。

ではでは。





by yakuumi | 2020-07-06 13:06 | 一湊タンク下


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