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屋久島ダイビング日記

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2022年 02月 03日

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄

2月1日(火) 曇り
北西の風 波1,5m
水温20℃ 透明度20m-

ふと手にした本から急に貝探しが始まった。
土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344137.jpg
「土偶を読む」竹倉史人
(以下3枚の写真は本書から引用)
以前ニュースで見て気になってたやつをようやく読めた。
面白すぎて一気に読んじゃった。
これまでずっと謎だった土偶の正体に限りなく迫っていると思う。
もちろん100%の解読は不可能なんだけど説得力がある。
「土偶とは日本最古の神話を刻み込んだ植物像である」
と帯にも書かれている。

有名な遮光器土偶はサツマイモがモデルだったり、
ハマグリがモデルだったり。
いちいちそれらの説明が面白い。しかもしっくりくる。
土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20411672.jpg
これ、かわいい。
トチノミがモデルの土偶。
バリエーションが豊富にあった。
これらの土偶は全て、モデルの植物や貝と一緒に出土しているらしい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344180.jpg
さてこちらが今日の本題の星形土偶。
意味不明なフォルムで諸説ありすぎて結局わからない。
それが、頭頂部(カッパの皿の部分)がシンボルだった。
これはなんだろう。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344114.jpg
オオツタノハ
どうやらこれがモデルらしい。
食料としてではなく、貴重な宝飾品として
扱われていたみたい。
この貝を調べていたらまた異人にたどり着いた。

貝の考古学(1)
貝から読み取る先史時代の人々の交流
忍澤成視

詳しくは上のリンク読んでください。
まぁとに書く縄文の息吹を感じるためにオオツタノハ探しが始まった!
かなり貴重な貝で普通にはなかなか見つからないらしい。
でも屋久島は生息域ど真ん中!!!
こりゃあ腕がなる!
必死に探すこと2時間。
ほぼ脱線してたけど、、、
いたー!!!!!
1個体だけだったけど見つけたー!!!
多分これ!!
これがオオツタノハなのか!??

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20334434.jpg
オオツタノハ(多分)
なにこれ?擬態しすぎでしょ。
ツタノハガイってのもいるらしい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20334489.jpg
オオツタノハ
一回はがして、顔を見せてもらった。
ごめんね。色んな意味で。
今からあなたは、、、

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055734.jpg
オオツタノハ
採取して美味しくいただいて、磨いて、磨いて。
こうなった。
そんなに美しいとは思わなんだけど、
これ本当にオオツタノハかなぁ。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055759.jpg
透かしてみる。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055775.jpg
これは晩酌のあて。
オオヘビガイ、オオツタノハ、カメノテ、あと巻貝。

今回見つけたオオツタノハは手首に通せるほど大きくなかったから
もっと大きいのを探そっと。
嫁さんの誕生日プレゼントにしないとね。
(プライスレス!値段じゃないよ!?)

このあとダイビングで潜ったら、、、
あれま、鯨の唄が響いていた。
ああ〜冬だなぁ。
島の北部にもちゃんときてるんだね。
もううっとりと沖を見つめていたら、
カマスとガリザメが通って、マダラトビエイが通って
そしてアカウミガメが通った。
なんかすごいなぁ。今日は。
それにしてもアカウミガメはオスではなくて多分メスだった。
オスはこの時期見るけど、こんなに早いメスは初めてかも。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184164.jpg
これは誰だー!?
屋久島でいう、ながらめ、ですね。
和名はトコブシ。
顔のアップ。
目があってかわいい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184139.jpg
ウニが掘った穴でいくつも見つかった。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21213059.jpg
ツマジロナガウニ
このウニが掘ったと思ったけど穿孔したのはタワシウニ??
なんとなくでしか見てなかったな。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184122.jpg
ハナマルユキ
これもタワシウニの穴に潜んでいた。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21180459.jpg
オハグロガキかな。
頑張って取ると、牡蠣の味はする。
けど労力に合わなすぎる。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21180763.jpg
カメノテ
屋久島では居酒屋で人気のおつまみ。
グラム単価ではイセエビより高いと思う。


そうだ土偶だ。
土偶の本が楽しすぎて、そこから貝探し。
ロマンある調査だったなぁ。
冬はこうやってひたすら脱線できるから幸せ(笑)
fbで誰一人土偶についてコメントくれなくても、
これで満足なのだ。


ではでは。



〜2022年の営業〜

「 4月9日 – 11月6日 」

※GWを挟んだ4/25-5/20まではお受けできません。
6月前半は要相談となります。



by yakuumi | 2022-02-03 21:31 | 志戸子


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