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屋久島ダイビング日記

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2022年 04月 05日

海底の春

4月4日(日)晴れ
北西の風 波1,5m
水温21,5℃ 透明度20m~

今日はコンプレッサールームの建て替え作業、
のお手伝い。プロの仕事は
違うなぁ。ボロ小屋がキッチリした小屋に
変わるのが楽しみ。

僕は作業を抜けだし海のお仕事へ。。。
最近の海は流れ藻やクラゲが目立つ。
海底は海藻やホヤやイソギンチャクなどの
無脊椎動物が生き生きしている。
じっくり海底を這うのが楽しい。

海底の春_b0186442_07320835.jpg
ミル
毎年の春の楽しみ。
この2年あんまり生えなかった。
今年はどうなるだろう。

海底の春_b0186442_07320929.jpg
フクロツナギ
これも、毎年の春の楽しみ!
春は魚より海藻を撮ってしまう。

海底の春_b0186442_07320836.jpg
ワモンツツボヤ
ツツボヤの仲間も水温が上がる前の今が見頃。
夏にはかなり少なくなる。


海底の春_b0186442_07320831.jpg
スダレガヤにつくセンナリスナギンチャク
海底に咲く花みたいできれい。

海底の春_b0186442_07320708.jpg
クビアカハゼ
ハゼ達もプランクトンが豊富だからか
みんな元気があった。

裸足にフルフットフィンで潜ったら
1時間でああしの感覚がなくなった。。。
ブーツ履かないとダメだね。


ではでは。




# by yakuumi | 2022-04-05 07:47 | 志戸子
2022年 04月 03日

海はいいなぁ。

4月3日(日) 晴れ
北東の風 波2,5m
水温22℃? 透明度20m

海はいいなぁ。_b0186442_23002106.jpg
なんだか色々とありすぎて、久しぶりの海。
ちょーきもちいい!!!

志戸子の海。
浅瀬にはサンゴが広がっていて、
南方系の魚がわんさか泳いでいる。

帰ってきたなぁ。
ほんと、海に潜れるって
こんなに幸せな事だったんだ。
いろんなものに感謝したい気分。


海はいいなぁ。_b0186442_23251683.jpg
手術してから1週間の入院生活を終えて,,,,
アリス館さんで今年の新作写真絵本の打ち合わせ!

海はいいなぁ。_b0186442_23251601.jpg
瀧本さんに船のことを教わりながら
岡山から屋久島まで3日間かけての回航。
楽しかったなぁ。

海はいいなぁ。_b0186442_23004440.jpg
バル号Ⅱ
ひたすらトントン改修中。
デッキが一部完成。
塗装もしたいし、屋根もつけたいし、
トイレも設置したいし、やることが果てしない。
ひとまず初潜り!の時の写真。


海はいいなぁ。_b0186442_23004590.jpg
なんかステッカーができた!

海はいいなぁ。_b0186442_23004513.jpg
でもサイズ間違った!
小さい!!
、、、
まぁいいか!


10年以上ぶりにTシャツも作成中!
かなりの癒し猫Tシャツです。
通販しませんよ。
買いに来てくださいね。


毎年ダイビング業やめますと言いながら
なんだかちょっとやる気な今日この頃。
あと5年は続けなきゃならなくなったから
しばらく頑張ろうかな。


ではでは。



# by yakuumi | 2022-04-03 23:23 | 志戸子
2022年 03月 05日

季節の移ろい。冬の楽しみ。

3月5日(火) 晴れ
北西の風 波1m
水温18,0℃ 透明度20m

お店の塀の上にジョウビタキがいました。
お腹がオレンジ色でスズメみたいな可愛い鳥。
うちの猫ちゃんに食べられないか心配です。
野原ではノビルが取り放題にぐんぐん成長しているし、
この数日は黄砂が来たり、
春のような暖かい陽気になったりと
季節の変化を強く感じます。
そうだ、ダイビングの問い合わせがチラホラありますが、
4月8日まではおやすみさせて頂いてます。

今年の海は水温がちゃんと下がった。
今日は18,0度。一週間くらい前は17,7度。
冬の水温が春以降の海藻の繁茂に影響を与えるのだろうとと
思うとなにやら楽しくもある。


水温の低下もありドライスーツで
潜っているから、あんまり泳げない。
そうなるとちまちましたダイビングになってくるんだけど
それがまた楽しい。
冬は腔腸類や微笑藻類の楽園!
そしてそれを捕食するウミウシや微細な生き物たち。

季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05063286.jpg
ハマクマノミ
低水温でちょっと心配したけど
元気そうだった。
いや、動きが緩慢だったから元気ないのか!?
がんばれー!!

季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05062527.jpg
ノウメア・ワリアンス
背景の八放サンゴやヒドロ虫が良いアクセント。
というのかテーマ。

季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05064126.jpg
シロタスキウミウシ
じっと壁を見つめていると
ウミウシがたくさん見つかる。
冬は魚よりも無脊椎動物が楽しいかも。

季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05064603.jpg
ヒロウミウシ
普通に見るとウミウシには見えない。
ヒドロ虫やその他刺胞動物などに紛れていて
巧みに生きている。


季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05492639.jpg
陰日性のキサンゴの仲間
美しいなぁ。
光合成に頼らず日陰で獲物を捕まえて
暮らしているサンゴの仲間。
こんな健気な生き物をじっくりと観察できるのが
冬の良さだと思う。

季節の移ろい。冬の楽しみ。_b0186442_05061868.jpg
八放サンゴ・ムチヤギの仲間のポリプ
何かくっついてないかなー
と見たけど、なんもついてない。
そんなときはそのまま撮れば良い。
生き物たちはみな、存在そのものが美しい。


それではまた!



# by yakuumi | 2022-03-05 05:47 | 志戸子
2022年 02月 03日

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄

2月1日(火) 曇り
北西の風 波1,5m
水温20℃ 透明度20m-

ふと手にした本から急に貝探しが始まった。
土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344137.jpg
「土偶を読む」竹倉史人
(以下3枚の写真は本書から引用)
以前ニュースで見て気になってたやつをようやく読めた。
面白すぎて一気に読んじゃった。
これまでずっと謎だった土偶の正体に限りなく迫っていると思う。
もちろん100%の解読は不可能なんだけど説得力がある。
「土偶とは日本最古の神話を刻み込んだ植物像である」
と帯にも書かれている。

有名な遮光器土偶はサツマイモがモデルだったり、
ハマグリがモデルだったり。
いちいちそれらの説明が面白い。しかもしっくりくる。
土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20411672.jpg
これ、かわいい。
トチノミがモデルの土偶。
バリエーションが豊富にあった。
これらの土偶は全て、モデルの植物や貝と一緒に出土しているらしい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344180.jpg
さてこちらが今日の本題の星形土偶。
意味不明なフォルムで諸説ありすぎて結局わからない。
それが、頭頂部(カッパの皿の部分)がシンボルだった。
これはなんだろう。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20344114.jpg
オオツタノハ
どうやらこれがモデルらしい。
食料としてではなく、貴重な宝飾品として
扱われていたみたい。
この貝を調べていたらまた異人にたどり着いた。

貝の考古学(1)
貝から読み取る先史時代の人々の交流
忍澤成視

詳しくは上のリンク読んでください。
まぁとに書く縄文の息吹を感じるためにオオツタノハ探しが始まった!
かなり貴重な貝で普通にはなかなか見つからないらしい。
でも屋久島は生息域ど真ん中!!!
こりゃあ腕がなる!
必死に探すこと2時間。
ほぼ脱線してたけど、、、
いたー!!!!!
1個体だけだったけど見つけたー!!!
多分これ!!
これがオオツタノハなのか!??

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20334434.jpg
オオツタノハ(多分)
なにこれ?擬態しすぎでしょ。
ツタノハガイってのもいるらしい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_20334489.jpg
オオツタノハ
一回はがして、顔を見せてもらった。
ごめんね。色んな意味で。
今からあなたは、、、

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055734.jpg
オオツタノハ
採取して美味しくいただいて、磨いて、磨いて。
こうなった。
そんなに美しいとは思わなんだけど、
これ本当にオオツタノハかなぁ。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055759.jpg
透かしてみる。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21055775.jpg
これは晩酌のあて。
オオヘビガイ、オオツタノハ、カメノテ、あと巻貝。

今回見つけたオオツタノハは手首に通せるほど大きくなかったから
もっと大きいのを探そっと。
嫁さんの誕生日プレゼントにしないとね。
(プライスレス!値段じゃないよ!?)

このあとダイビングで潜ったら、、、
あれま、鯨の唄が響いていた。
ああ〜冬だなぁ。
島の北部にもちゃんときてるんだね。
もううっとりと沖を見つめていたら、
カマスとガリザメが通って、マダラトビエイが通って
そしてアカウミガメが通った。
なんかすごいなぁ。今日は。
それにしてもアカウミガメはオスではなくて多分メスだった。
オスはこの時期見るけど、こんなに早いメスは初めてかも。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184164.jpg
これは誰だー!?
屋久島でいう、ながらめ、ですね。
和名はトコブシ。
顔のアップ。
目があってかわいい。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184139.jpg
ウニが掘った穴でいくつも見つかった。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21213059.jpg
ツマジロナガウニ
このウニが掘ったと思ったけど穿孔したのはタワシウニ??
なんとなくでしか見てなかったな。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21184122.jpg
ハナマルユキ
これもタワシウニの穴に潜んでいた。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21180459.jpg
オハグロガキかな。
頑張って取ると、牡蠣の味はする。
けど労力に合わなすぎる。

土偶からオオツタノハ探しへ!&鯨の唄_b0186442_21180763.jpg
カメノテ
屋久島では居酒屋で人気のおつまみ。
グラム単価ではイセエビより高いと思う。


そうだ土偶だ。
土偶の本が楽しすぎて、そこから貝探し。
ロマンある調査だったなぁ。
冬はこうやってひたすら脱線できるから幸せ(笑)
fbで誰一人土偶についてコメントくれなくても、
これで満足なのだ。


ではでは。



〜2022年の営業〜

「 4月9日 – 11月6日 」

※GWを挟んだ4/25-5/20まではお受けできません。
6月前半は要相談となります。



# by yakuumi | 2022-02-03 21:31 | 志戸子
2022年 01月 27日

シワカイルカや海の無脊椎動物たち

1月26日(水) 曇り
北西の風 波1,5m
水温21℃ 透明度20m-

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11082515.jpg
シワハイルカ

19℃まで落ちていた水温が上がった!
黒潮が寄ってきているっぽい。
キハダマグロとシイラとマルソウダが釣れた。
危うくシワハイルカも釣ってしまうところだったけど、
イルカはそんな野暮な仕掛けには食いつかない。
鯖釣り漁師さんたちがいっつもサバだけ取られて
悔しがっているのを思い出した。
海が時化初めて沖の漁船がいなくなったら
自分の船に来てくれてちょっとだけ観察。
楽しかったなぁ。
しかし全然泳げなくって、船に戻れない〜と思ったら
フィンが片方根本から折れてた!、、、なぜ!?

今日は魚なし!
最近撮った無脊椎動物たちを並べます。
魚はみていて楽しいけど、それと同じくらい
それぞれの生き物も面白い!

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11085110.jpg
ミズイリショウジョウガイ

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11085153.jpg
ヒトデを食べるホラガイ

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11093628.jpg
ヒレシャコ
35cmくらい。

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11095144.jpg
ヘンゲボヤの仲間(ウルトラマンホヤ) Clavelia diminula

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11090965.jpg
フトガヤ
ヒドロ虫の仲間だから有毒。
触ると痛い。

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11190842.jpg
ウミシダの仲間
なんだろ。

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11103109.jpg
ネジレクサビライシ?
かなり大きく真ん中が盛り上がる。
なんかかっこいい。

シワカイルカや海の無脊椎動物たち_b0186442_11104766.jpg
ショウガサンゴ(真ん中の緑の)


それではまた!



〜2022年の営業〜

「 4月9日 – 11月6日 」

※GWを挟んだ4/25-5/20まではお受けできません。
6月前半は要相談となります。



# by yakuumi | 2022-01-27 11:35 | 志戸子